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当麻が島民を診察したいというので、大きな浮島に来てみた。
俺も、この規模の浮島に来たのは初めてであった。
浮島がいくつも連なり、橋で繋がっている。
その距離は、二十キロメートルはあるだろう。
各家(浮島)には畑もあり、果物の木々も植えられていた。
「自然に、菌に対して、免疫ができている場合も多いですね」
人々は元気で、
走ってきては浮島から浮島へと飛び移る。
しかし、菌付きの匂いには敏感であった。
当麻は、一軒家を借りると、
診療所を開き人々の相談にのるふりをして、情報を収集していた。
何故情報収集なのか、
当麻曰く、どうも情報が洩れているという。
俺は、島を端から端まで歩いてみていた。
確かに、伊礼樺は、液体が何なのか知っていた。
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