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それならば、鬼同丸の半纏を出してみると、
皆、妙に寄ってきた。
夜は冷えるので、上着の類は重宝するらしい。
「やっと食事ができる!」
得た金を持ってレストランに行くと、そこに寺内の姿を見つけた。
寺内は、店員を話し込み、店員は奥に消えていった。
「ここの情報、漏れているのは、あのせいですよ」
どこから響紀が現れたのだろうか。
やっと食事であったのに、
出てきたものを、響紀が食べていた。
「寺内は、情報を渡して、ここで品物を得ていた」
「他に、寺内の口座に金が振り込まれていましたよ」
現場での裏切りには死であり、死よりも辛いのは追放であった。
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