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「新しい植物を入手しておきましたよ」
当麻が、時季の怒りを紛らわせていた。
俺も、時季の盆栽を何度も割った。
その度に、逆鱗に触れている。
「うわあああああああ」
響紀も叫んでいた。
何かあったのかと行ってみると、
船内の畑が、土ごと消えていた。
「畑が無い」
犯人を調べるまでもない。
俺が当麻を見つめると、当麻は、公園も指さしていた。
慌てて公園に行くと、
やはり木もベンチ地面ごと消えていた。
「当麻さん……」
「現場に残る仲間に、これくらいしか、協力できませんからね。
あとは自力で生き抜くしかない」
心配してのことだとは分かった。
しかし、事前に相談してくれても良いのではないのか。
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