60人が本棚に入れています
本棚に追加
/306ページ
「ええと、左雨と榛名、専門は何?」
まず、玄関を修理しないと、
俺にも百武の怒りが炸裂してしまう。
「俺、左雨は経理」
「俺が榛名で、資材調達が専門です」
このヤンキーな姿で、素行の悪さで、後方支援でS級なのか。
でも、黒須の選択は誤っていない、
鬼同丸にはこの人材は必要不可欠なのにいなかった。
「黒髪!」
「榛名です」
穏やかな好青年だが、容赦なく玄関を破壊してくれた。
「金髪!」
「左雨です。ああ、玄関を治せですよね……」
金髪で釣り目、どこか素行は悪い左雨でも、
馴染みは早かった。
「あの、数人借ります。寺内、的場、手伝って」
大工仕事が得意な二人の、名前まで把握していた。
多分、新人を含め、全員の特徴を覚えているだろう。
もしかして、
俺を除き、全員を把握しているのかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!