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黒は暗殺チームで、
その組頭がこんなに短気でいいのか。
が、俺の頬から血が流れた。
当たったわけではないが、空気が走ったのだ。
血、自分の血は、久し振りに見た。
「あ、血が……」
しまった、血を見つめていたので、戦闘モードに入ってしまった。
亜空間が糸状になり、周囲に張り巡らされる。
その糸は次第に増し、渋谷を取り囲む。
「そんなもんですか、
元、鉄鎖の黒のナンバー3に入る人が」
渋谷は、左雨を亜空間に投げる。
俺は、左雨を殺すつもりはないので、つい、亜空間を解除してしまった。
「そうだね、だいぶ、甘くなったよ」
でも、俺は鉄鎖の黒のナンバー3などではない。
黒としては、かなり下のほうだった気がする。
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