第一章 淡き青と淡き海

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 宇宙で五本指に入る、 シークレットサービス、セキュリティサービスの専門家集団、鬼城家。 鬼城家は星を丸ごと一つ所有し、その人口は約十万人。  星には宿泊施設や病院、観光事務所などもあるが、 ほぼ鬼城家の関係者が運営していた。  鬼城家は、組と呼ばれる組織に分かれ、 俺、鬼城 大和(おにしろ やまと)の所属する組は、鬼同丸、 収入のランキンでやっと三十位以内に入った。 「これで、まともな仕事も来るかな……」  俺のチームは、最長老でも二十代であった。 行方不明になっている鬼同丸の頭領、 鬼城 五羅(おにしろ いつら)が確か二十六歳。 五羅が造った組であるので、年齢層も低い。
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