第二章 淡き青と淡き海 2

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 玄関を修復していて、 又、言うのを忘れるところであった。  玄関の屋根から、百武の姿を探す。 「時季、瓦を投げて」  予備の瓦を投げてもらい、割れた瓦と差し替える。 鬼同丸に来てから、あきらかに、大工仕事は上手くなった。 鉄鎖の時は、大工仕事などしたことがなかった。  百武が、新人の訓練を終えて帰って来た。 「百武、俺達、明日から新しい仕事に行く。 暫く帰って来ないからさ」  百武が歩いて来ると、玄関の上の俺を見上げた。
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