第二章 淡き青と淡き海 2

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「Sランクの仕事ですか?」 「そう」  Sランクの仕事ではあるが、雑用でもある。 「チームは決めましたか?」 「三人で行く。少し、特殊でね。人数がいるときつい」  百武が、冷たい目で見ていた。 「暗殺部隊の三人では、暗殺でしょう。 他の仕事ならば、誰か連れていきなさい」  誰かと言われても、この仕事に向いているのは誰なのだろうか。 「海と船に詳しい奴はいるか?魚みたいなものにも詳しいと、 尚、いいのだけれど」 「銀狐の比企(ひさ)、同じく銀狐の枸杞(くこ)、 それに姶良さんが向いていますよ」  どこで聞いていたのか、左雨が回答していた。 どういう基準なのだろうか。
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