第二章 淡き青と淡き海 2

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「でも、俺が左雨を選んだのは、鬼城の出身ではないことだよ。 それも、優遇か?」  左雨は黙ると、大工仕事をしていた。  俺が、鬼同丸で朝食を採り、 ソニアに戻ると資材の搬入がされていた。 時季にしては、妙なタイミングだと見ていると、 榛名が指示していた。 「榛名?」 「はい、ソニアの食料庫を確認し、不足しているものを補充しておきます。 俺は、まだ、武器類は把握していませんが、 食料、医療は確認しました」  仕事が早い。 便利でもあるが、不便でもある。 タイミングがまだ掴めていない。 「補充完了次第、出発する」  ソニアに乗りかけて、榛名の持っているリストが気になった。
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