60人が本棚に入れています
本棚に追加
/306ページ
「でも、俺が左雨を選んだのは、鬼城の出身ではないことだよ。
それも、優遇か?」
左雨は黙ると、大工仕事をしていた。
俺が、鬼同丸で朝食を採り、
ソニアに戻ると資材の搬入がされていた。
時季にしては、妙なタイミングだと見ていると、
榛名が指示していた。
「榛名?」
「はい、ソニアの食料庫を確認し、不足しているものを補充しておきます。
俺は、まだ、武器類は把握していませんが、
食料、医療は確認しました」
仕事が早い。
便利でもあるが、不便でもある。
タイミングがまだ掴めていない。
「補充完了次第、出発する」
ソニアに乗りかけて、榛名の持っているリストが気になった。
最初のコメントを投稿しよう!