第二章 淡き青と淡き海 2

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「当麻さんは、特S級に復帰したのですよね……」 「そうね」  当麻は、生きた鶏と、またヤギを連れ込んでいた。 「やぎはダメですって……」 「これは、ミイちゃん。ヤギという名前ではない」  名前の問題ではなく、存在の問題であった。  特S級四名、S級四名、A級三名、 そんな凄いメンバーでなくていいのだ。 「寺内、的場、緑川、月森、飯島を追加」  もう、ヤケになりそうだった。 少し、S級を増やし、チームを分けよう。  寸前までメンバーでごたごたし、やっと出発すると、 又、問題が多発していた。  ヤギが響紀の畑を荒らす、いつものことであったが、 響紀は怒ってヤギを鍋の具にしようとしていた。 必死で響紀を止め、放牧場を追加した。
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