第二章 淡き青と淡き海 2

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 各自、生活が整ったところで、やっと静かになった。 寺内、的場に、菜園と農場?の管理を任せ、 他は各種担当を持たせる。 「心吾か……」  心吾も新人であるが、どうにも態度は大きい。 他の新人とも、一線を画していた。 「資材倉庫のチェックから、やらしてみたらどう?」  心吾は、亜空間使いを目指しているが、 宇宙船の操縦は出来そうであった。 ならば、資材倉庫のフォークリフトなども、運転できるであろう。 「そうだね」  心吾は、嫌とも言わずに、倉庫へ向かって行った。  実験船の沈む惑星、ビナマナカハナは、 表面が全て水に覆われた星であった。 気温は、二十度前後、 二十時間が昼で、他の星が横切る二時間が夜になる。
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