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水深は深い所は、三千メートル、浅い所で五百メートルある。
宇宙からの観測では、実験船の沈んだ位置が分からない。
まず、海上から探索し、位置を特定する必要があった。
俺はコクピットに全員を集める。
全体を、全員で知っておく必要がある。
「俺は、棺桶で降りてみる。
折り畳みの船を用意しているので、実験船の場所を特定する」
棺桶とは個人用のシェルターのようなもので、
通常は宇宙事故の場合に使用する。
折り畳みの船は、布製のボートで、
見つかりそうになったら燃やしてしまえば良い。
ボートには、不審な物質は何も使用していない。
移動のエンジンは、光発電にしてみた。
二十時間が昼ならば、発電でも、そこそこ走れる。
帆も用意してみたが、
風向きもあるので、エンジンでの移動がいいだろう。
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