第一章 淡き青と淡き海

4/29

60人が本棚に入れています
本棚に追加
/306ページ
 隣に立ってランキングを見ていた 大神 時季(おおみわ とき)が俺の顔を覗き込んだ。 「大和、SS級の申請をかけよう」  SS級は、鬼城の最高位になる。 SS級は主に、能力はS級を越えるというだけではなく、 任務の重要性が問われる。 SS級というのは、チームの評価でもあるのだ。 鬼同丸の場合は、 まだ、重要任務をするだけのチームではないような気もする。 「メンバーは?」 「大和、俺、響紀、枸杞、 それから当麻さんをS級に戻してメンバーに入れて、あと伊万里」 「六人か?もう一人かな。袈裟丸か御厨を入れたいけどね、 それは百武(ひゃくたけ)に相談だよね」  S級だけで仕事をしてしまうと、 残されたメンバーでの仕事に支障が出る。 今のA級を、SA級に昇格させ、新人をA級に持ってゆく。 でも、S級には中々成れるものではない。
/306ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加