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名前に数字を付けるのは、鬼城の習わしであった。
俺の名前は、大和のままであったが、
意味的には大十でやまとであったともいう。
俺の前に六沙がいたが、
八慧(やえ)九重(くえ)という双子の女性もいた。
養子と混ぜて、兄弟と同等に扱う。
しかし、外の星から来た俺は、
結局、鬼城では浮いていたような気もする。
七は誰であったか。
気になってきたが、会った憶えが全く無い。
孝太郎は、そういえば数字がない。
鬼城にも、何か理由があるのかもしれない。
「俺が、ビナマナカハナに降りる。後を頼む」
棺桶に機材を積み込み、宇宙から飛び込む。
シェルターは表面が成層圏も越えられるように出来ていたが、
かなり溶けてしまうだろう。
使い切りのものと考えた方がいい。
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