第二章 淡き青と淡き海 2

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 ボートに空気を入れていると、機材の半分が沈んでしまっていた。 「潜って取ってくるか……」  しかし、暗くてよく見えない。 残った機材を確認すると、溜息をつく。 これでは、仕事が続行できない。探知機の類が失われていた。 「潜るか……」  口にライトを咥えて、服を脱ぎ捨てると、 少し光が射してきた。 「待って」  どこから声が聞こえた。 周囲を見回すと、ボートのようなものが、一艘浮かんでいた。  何もないと確認して降りたのだが、 こんな小さな船には気付いていなかった。 当たらなくて良かった。 「もうすぐ、夜が明けるから」  ずいぶん幼い声であった。 日が出てきて改めてみると、 船に乗っていたのは、少年であった。
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