第二章 淡き青と淡き海 2

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「ああ、近くで見ると、目が紫だ。それに、肌が白い。 すごく、きれい……花みたいだ」  少年は、自分のボートに俺の布製の船を繋ぐと、漕ぎ出していた。 「あの、俺、やることがあって。 急いでいるので、ここで失礼します」  繋いでいるロープを切ろうとナイフを投げると、 そのナイフが鞭のような紐で外されていた。 「朝食を一緒に採ろう。 それから、君のすることに協力するから、いいよね」  すごい勢いで、船が運ばれていく。 光発電など、この星では腕力には敵わないのかもしれない。  何も無いと思っていた海に、小さな家が見えてきた。
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