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家の後ろには、数本の木も立っていた。
「俺の家だよ」
確か浮島でも、数百の人数単位で住んでいると資料にはあった。
この浮島、家が一軒しかない。
「一軒?」
「漁に出ているから一軒。
漁が終わると、家ごと皆の島に帰るからさ」
船を島の木に縛ろうと、浮島に降りてみると、
ふわふわとしていた。
「船は木に縛らないでね。木は宝物だから、大切にしている。
杭が出ているから、そこに縛って」
「分かった」
家の後ろに、ヤギもいた。他に鶏もいる。
ソニアの中にも、同じ生物がいるので、どこか親しみがわく。
「兄貴と住んでいる。
兄貴はちょっと無口だけど、すごく頼れる人だよ。
話しをきかせて」
家の中に入ってみると、結構広く、中庭もあった。
中庭には、幾種類かの花が咲いていた。
壁が全て白いので、花の色が引き立つ。
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