第三章 君のいる島

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 島は、小島であったが、それなりの大きさはある。 島の外れには、大量の魚が干されていた。 その横に、魚用なのか、 倉庫か納屋のようなものが建っていた。 保存庫の横には、池があり、雨水を貯めているようであった。 「昼にはチーズも出すよ、一緒に食べよう」  昼にここに来ていたら、実験船の位置を探すのが遅れる。 「今、大量に食べたから、昼は大丈夫」  そもそも食べない時は、一週間程度は食事をしない。 「夜はここにおいでよ。安全だよ」  俺は、トーヤを見た。 ここに兄と住んでいるというが、兄の姿が見えない。 それこそ夜は、兄はどこに居たのだろうか。
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