第三章 君のいる島

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「ありがとう。 来られたら来るけど、無理だろうね」  この海だけの星で、ここに辿り着けない。 ソニアで座標を確認しているが、この島も動いていた。 「夜は危険だって」 「どうにかする」  早く仕事をしないと、それこそ夜になってしまう。 「それでは、ありがとう。ごちそうさま」  トーヤが俯いたままであった。  島を出ると、機材を組み立て、海中の観測を始める。 巨大な金属を探知しなくてはいけない、 データをソニアに送り、位置の目星を建てると、ひたすら海を走る。 日陰がないので、布を被っていたが、それでも、眩しい。
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