第三章 君のいる島

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 見る景色もないので、機材を確認してみる。 金属探知機が生きていて良かった。 何も無いので、かなり遠くまで感知できる。 他に、島の配置を確認してみたが、 あまりに小さいのか、うまく位置は分からない。 「時季、ここの島、想像以上に小さいのかもしれない。 でも、布製の船で昼は大丈夫。夜は波が変わるらしいよ。 この船で大丈夫なのかは不明」  時季は、なるべく大きな島に降りてみるという。 海ばかりなので、近い島を探すなどと悠長な事を言っていられない。  十五時間かけて、該当の海上に来てみると、 実験船は幾つかに分かれて存在していた。 爆破の名残で、分断されたのかもしれない。
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