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同時に回収できそうもないので、一個ずつ回収してゆくしかない。
「響紀。深さと大きさは分かりそう?」
「もう少し近寄らないと、大きさが出ないけど、
深さは千メートルあたりだね」
金属探知機は、遠方まで測定していると機材が大きくなるが、
近場ならば小型でも大丈夫であった。
小型を組み、潜ってみるか。
機械を組み、潜ろうとすると、
もう少しで夜という時間になってしまった。
どう波が変わるのか分からない。
危険を回避するために、潜らない方がいいだろう。
朝を待って潜ろう。
波の動きを見ていると、波の間から船が見えた。
「大和、もうすぐ夜になる。急いで帰ろう」
五百キロメートルほど、離れていた筈であったが、
トーヤが船で来ると、俺の船を繋いだ。
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