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「そうだな、行ってみるか」
町の大通りに、鉄鎖の本部がある。
修行などは支部で行うので、本部は事務処理のために存在している。
しかし、本部に鉄鎖の頭領が居ることが多い。
「こんにちは。鬼城大和です。頭領はいますか?」
鉄鎖の組に顔を出してみると、
鉄鎖の頭領の黒須(くろす)が相手をしてくれた。
「はいはい、何ですかね。
ここでは邪魔でしょうから、座敷にあがってくださいな」
店頭では、仕事の邪魔になるらしい。
「黒須さん。
S級で外様で成人を迎える人がいたら、鬼城で引き取りたいのですが」
「了解ですよ。
但し、こちらも欲しいものがあるのですよ。話は奥で」
鬼城の星は、基本、江戸であった。
鉄鎖の組は、まるで昔の商人の屋敷であった。
問屋とも感じる。
帳場が表にあり、各種、仕事の道具も売買していた。
皆、和服で、しかも、そろばんを持っている。
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