第三章 君のいる島

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「当麻さん。 少し知りたいのですが、いいですか? 実験船が落ちて、年を取らない住人が発生しています」  亜空間経由で、当麻に連絡を取ってみた。 「いいですね。 でも、それは病気や怪我ではないので、案外、桜川さんが得意でしょうかね。 あっちは、義手や義足以外にも不老不死を追究していましたからね」  当麻は、桜川に連絡を取ってみるという。 「まあ、俺もおりて、島民の状況を調べましょうかね」 「ミイちゃんと、鶏も連れて来て」  ここでならば、物々交換に使用できる。 「変な使い道をしないでくださいね」  通信を切ると、夜になっていた。 日が無くなると、本当に寒い。 俺が肩をすくめると、 トーヤが布のようなものを掛けてくれた。 布なのか?紙のようなものであった。
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