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ここには、客間があるのだろうか。
中庭で寝てみようかと考えていると、
トーヤが部屋に入れてくれた。
「俺の部屋」
船から毛布を持って来れば良かった。
羽毛布団ではあるが、これは鶏だろうか。
「一緒に寝よう」
腕を引かれてベッドに横になると、思いのほか心地よかった。
「温かい」
どういう仕組みで、温かいのだろうか。
まるで、風呂に入っているようであった。
「俺の傍にいれば、温かいよ」
トーヤの周囲の空気が、温まっているのだ。
「本当だ。おやすみ、トーヤ」
二時間ならば、寝てしまおう。
トーヤと逆の方向に転がり眠ってみると、
トーヤが俺の背から抱き込んでいた。
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