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「おやすみ、大和」
この温もりならば、毛布はいらない。
いつの間にか爆睡していると、朝になっていた。
「大和、朝食は、チーズと魚だよ」
食べるか?と聞かずに、中庭に用意されていた。
「朝食が終わったら、昨日の場所まで連れてゆくよ。
でも、また迎えに行くからね」
そこまで面倒を見て貰う由縁はない。
「トーヤ、もう充分だよ。ありがとう。
後は自分で何とかするから、俺に構わなくてもいいよ」
トーヤは無言で、魚を丸ごと食べた。
そして、俺を睨んでいた。
「本当にありがとう。でも、俺も仕事があるから。
ごちそうさま」
席を立って、中庭を出る。
浜に出ようとした時に、急に波が荒くなった。
そのまま、船を出そうとすると、トーヤが船を引きとめた。
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