第三章 君のいる島

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 色々とあった。 それの一言に尽きる。 「大和の指輪は、結婚指輪なのか?」  指輪、結婚指輪は外してしまったので、 左手には何も無い。 右手を見ると、五羅の指輪がはまっていた。 「これか?」 「それは、古いものだろう。しかも、女性のものだ」  指輪で、女性用だと分かるものなのか。 でも、一羅も小指にはめていたので、男性にしては細いのかもしれない。 俺は中指にはめていた。 親指にもはいるが、親指では邪魔であったのだ。 「これは俺のではなくて、預かっている」  これは、五羅に返すものなのだ。
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