第一章 淡き青と淡き海

7/29

60人が本棚に入れています
本棚に追加
/306ページ
 鉄鎖は暗殺部隊を持つが、それだけではなく、 運送の護衛、研究所の警備、要人の警護など幅広く展開している。 メンバーの仕事の道具も販売していて、武器商人とも仲が良い。  黒須は、奥の部屋に俺達を通して、茶を出してくれた。 「あんさんの、亜空間を少し分けて欲しいのですよ。 亜空間がないと、S級にはなれませんから」 「いいですよ。 来る人の人数が一人に対し、亜空間を三組でいいでしょうかね?」  亜空間の単位は不明であるが、三人という意味であった。 「……良いですよ。成立ということで」  鉄鎖から、鬼城に二名を移動させる。 既にS級で、鬼城の頭領が認め、亜空間を渡したそうだ。 怪我で体力のない鬼城の頭領、一羅が亜空間を渡したくらいなので、 実力はあるのだろう。 でも、やはり、外部の星の人間であった。
/306ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加