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まず、ここにある船体を付近ごと亜空間に取り込んだ。
金属の反応が完全に無くなるまで取り込むと、海上に戻る。
海上で付近の金属の反応を確認してみると、
まだ無数に残っているように見えた。
かなり飛び散ったのだろうか。
「これ、全部回収か……」
何回潜ればいいのだろうか。
「亜空間を使える人員を、そっちにも向かわせますよ。
時季も、その内、合流します」
「いや、響紀。こっちはいいよ。もう、この区画を全部取り込む」
金属の散らばる周辺を、まとめて亜空間に取り込んでしまおう。
そうすれば、十回も潜れば、回収できるであろう。
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