第三章 君のいる島

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 まず、ここにある船体を付近ごと亜空間に取り込んだ。 金属の反応が完全に無くなるまで取り込むと、海上に戻る。  海上で付近の金属の反応を確認してみると、 まだ無数に残っているように見えた。 かなり飛び散ったのだろうか。 「これ、全部回収か……」  何回潜ればいいのだろうか。 「亜空間を使える人員を、そっちにも向かわせますよ。 時季も、その内、合流します」 「いや、響紀。こっちはいいよ。もう、この区画を全部取り込む」   金属の散らばる周辺を、まとめて亜空間に取り込んでしまおう。 そうすれば、十回も潜れば、回収できるであろう。
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