第三章 君のいる島

27/28
前へ
/306ページ
次へ
「砂袋というのは、どうやって入手するの?」  トーヤが倉庫から砂袋を出してくれた。 トーヤも時々、食べ物と砂を交換するのだそうだ。 「俺、砂袋が沢山欲しい、砂と交換できるかな」  トーヤに隠れて、亜空間経由で、手から砂を出す。 海ごと区画で取り込んだので、砂も大量に取れてしまった。 「どんな砂?」  トーヤが、俺の砂袋の中身を確認していた。 「いつの間にとっていたの?まあまあの良質だよね。 いいよ交換してくるよ」  他の砂袋にも、砂をつめた。 「さてと、寝るか」  トーヤが俺の腕を掴んで、部屋に連れてゆく。 部屋で眠るだけで、何もしては来ないが、 トーヤの目がしっとりとしていて、どぎまぎしてしまう。
/306ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加