第四章 南国と楽園

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「そうだね、仲間を呼ぶかな……」  袈裟丸を呼んでみるか。 「そうか、仲間がいたのだよね……」  トーヤは一緒に果物を食べると、又、漁に戻っていった。 「袈裟丸、こっちの回収は手伝えるか?」 「大丈夫ですよ。 時季もそっちに向かっているみたいですよ」  袈裟丸が棺桶で降りてきたので、船に引き上げた。  まだ鉄の反応が散らばっている。 大型の反応を俺が回収し、小型のものを袈裟丸が回収してゆくことにした。 「で、御卜が船番?」  御卜まで降りてきていた。 「そうです。流されるでしょう」  それだけなのか。仕事に私情は禁物だろう。
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