第四章 南国と楽園

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「亜空間を使えてもA級止まりもいるけど、まず、仕事の経験を積ませろ。 単独でね」  左雨の指摘も、誤りではない。 能力があっても、判断力が使えなければS級にはなれないし、 度胸がなければ仕事はできない。 一人前と言われるには、守られていてはダメなのだ。 「回収してくるぞ」  袈裟丸の息が長いと言っても、一時間が限界であった。 しかし、体力があるので、 何度も海上を行き来して、かなり早く回収していた。  夜に近くなり、トーヤが来ると、 本当にメメンバーが多くなっていることに驚いていた。 「仲間は俺の妄想ではないからね」 「そうだったのですか、 本当に仲間がいるとは思いませんでした」  本当に、俺の妄想と思っていたのか。
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