第四章 南国と楽園

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「まあまあ、いける」  もうすぐ夜が来る。 やはり浜辺で眠るかと、俺が歩き出すと、 トーヤが腕を掴んでいた。 「客間がある」  それならば、最初から俺も客間に入れて欲しかった。 「袈裟丸、部屋を借りて眠ろう。 御卜、客間は狭いから、トーヤの部屋に行って」  トーヤが、振り返った御卜を見て、また真っ赤になっていた。
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