ばれてはいけないことですよ

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おれは少し目立つらしい。 街中を歩くだけで、行きかう人から視線をもらう。 「先生さ、恋愛ものじゃなくて良かったの?」 「アクションが好きだ」 「恋愛作家なのに」 「うっ」 飲んでいたコーラを吹き出しそうで喉を屈指(くっし)してぎりぎり押し戻した。 「僕、先生の書いた…むぐっ」 「言うな、おれが犯罪者になっていいのか」 「それはやだー」 「これでチャラだからな」 腕を組んで、彼に向く。おれはその日、映画だけを観て帰宅した。 知り合いには会わず、内心冷や冷やしていたが落ち着いた。 が…、
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