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おれと文月の奴が付き合っているのではないかと噂が流れた。
傍から見るとそれは付き合ったカップルが映画デートしているように見えることだろう。
教頭に呼ばれ注意されただけだった。面倒事は文月にはつきものだと思われているらしい。
おれの今後の態度次第だそうだ。
「先生車乗っけてよ」
「生徒を乗せるのは禁止にされている」
「えーケチ」
それでもおれと文月は変わることなんてなかった。
「如月先生と付き合った時ドライブに行ってたのに?」
いったいどこからこいつはそんな情報をもらって来るんだろうか。
「ちなみに僕は彼女いないよ?」
「そうか」
「それだけ?」
おれを振り回してはベッタリくっついてくるそんな生徒だった。
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