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そんな彼がなぜか全校集会の壇上に立っていた。
今月の集会は“中学生に恋愛は必要か”という題で議論や体験談を語っていた。
おれは息を飲む。
なんでそこにお前がいるんだよ。
「中学生の恋愛はいけないと思います」
どの口がそう言うか!?
その言葉を飲み込む。
「でも僕には好きな人がいてその人はなんと河山時子先生です。
その人の書いている本好きです」
それは一種の告白の様だった。
生徒の視線を集めたのはやはり自分だった。
「いや、七月先生に限ってないでしょ」
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