過去Ⅲ

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 ジュン君と私、そして、ナオキと私。  考えれば、考えるほど、変な関係だ。  ジュン君はナオキの息子。  ナオキは私の元彼。  そして、私は…  私は自分を考える。  私がナオキを出会ったのは、高校を卒業して、まもなく、フリーターだった時 期だ。  高校を卒業したてで、進路未定だった私は、偶然バイト先に、ナオキが始めた ばかりの会社に入った。  ナオキはまだ若く、二十代後半で、野心と、不安が相半ばする、青年だった。  「綾乃さん、ボク、成功するかな…」  
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