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英会話教室に入会したときの話だ。
入会動機は、仕事で外国人モデルを使うことがあり、お近づきになれたらいいなという、
不純なものだ。
今回の怒りは、実は私ではない。
その英会話教室は「教習所感覚で空いた時間に、気軽に学べます!」 がウリだ。
少人数制、レベル分けでAからGランクまで。
同じレベル同士で学べる、だから安心! というわけだ。
自分がどのランクかは、事前に英語の口頭試験がある。
私はFランク。下から2番目の英語初心者レベル。
すでに、私はこの時点で嫌になった。
一つの教室で7、8人が学び、講師はみな外国人だ。
生徒は、学生からお年寄りと多彩。
私は参加するにあたり予習をきちんとしてのぞんだ。
それは英語を学びたいというより、バカにされないように、という保身だ。
営業は朝10時から夜10時までやっているので、夜10時になると、
そのまま、外国人女性講師を誘って、飲みにでかけたりする中年男生徒を目撃しては、
不純にもまた、いーなー、と思っていた。
ちなみにここの英会話教室は2年間で57万円だ。
しばらくして、そもそも動機が不純な私だけに、
海外に行かないのに、果たして英語なんて話せてもなー、
と不純な動機はだらしのないもので、英会話に通うのも面倒くさく変化する。
ある日、脱会したくなり、平日の午後2時ごろ、その英会話教室に入ったところ、
なんとロビーでスタッフミーティングをしていた。
平日の2時台は生徒がほとんどいないので、仕方がないにしても嫌なタイミングだ。
私はついたての影でそのミーティングをのぞいていた。
チーフの30代女性が、十数人の日本人スタッフに猛烈に怒っていた。
「なぜ毎日、英字新聞を読まないのか? 」
「なぜ、英語に接する努力をしないのか?」
「それで生徒さんにきちんと対応できるのか?」
事務カウンターは、このロビーを越えた奥にあるので、堂々と行けばいいのに、
脱会という負い目もあり、そのついたての影で固くなり、
ひとごとながら、私も日本人スタッフ同様うなだれて聞いていた。
結局私は、脱会できず、その英会話教室は3か月ほど通って、あとはサボった。
授業料はきちんと払ったが・・・むなしさが残る。
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