趣味「人間観察」ってなんだか気持ち悪い

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趣味「人間観察」。 たまに「人間ウォッチング」という人もいるが、 表現は別として、気持ち悪い。 これをおおやけにいうあたりに、 「俺、変わってますから。人間っておもしろいですよね」 ふっ……などと笑うもんなら、 気持ち悪さを通り越して、 もっと、なんていうか、あのー、ふつうの趣味はないのかーっ! と、私もなにが腹立たしいのかわからない怒りがこみあがる。 最近読んだ哲学書、心理学書って、あります? という質問に似て、腹が立つ。そこはベストセラーでいいじゃないか、 なんで、オハナシができないのか! ってところにイラッとくる。 これについて、私がとまどう怒りの理由に、 著名な作家が、小説を書く基本姿勢として、 「人間観察は重要です」というなら、さすがだと思う。 あくまで著名な作家であれば。 そのうえで、 「趣味はないのですが、しいて言えば、人間観察と、なるのでしょうか」 といういいまわしなら、許せてしまう。 つまり、ああ、書いていてわかった。”謙虚さ”がにじみでるのだ。 つまり、そんなものを、公然と、堂々と 趣味は「人間観察です」「人間ウォッチングです」というから 気持ち悪いのだ。 私はストーカーです! と名乗る人はいないが、 趣味は「人間観察です」というのは、 どこか、罪を犯さないストーカー予備軍です、というのに 通じるものを感じる。同じっていってるのではないよ。 そんな感覚、私だけでしょうか?
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