親が悪いのか、子が悪いのかがわからず怒る

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親が悪いのか、子供が悪いのかわからず怒る。 本屋さんに行くと、若奥様と子供のよくある光景だ。 グズる子供に、かなきり声でしかる若奥様。 ああ、またはじまったよと、この程度では私は特別気にしない。 が、婦人雑誌の立ち読みに没頭する奥様に伝えたい。 子供も、マンガ雑誌に夢中で、 あまりに夢中すぎて、手が小さいのと雑誌が重たすぎて、 平積みに雑誌を置いて、ひざを床につけて読んでいる。 その姿勢は、おとなしく読んでいるので、 うん、とてもいい子だ、と勘違いしてはいないだろうか。 で、読んだ後の雑誌の表紙はよれよれで、 当たり前のように、もとのところに戻さない。 その雑誌は商品価値はないのだから、たぶん売れないでしょう。 書店からしたら、 客なのか、営業妨害者なのかわからんのではないだろうか。 私にも、不思議とわからん。 いちど、本屋でそんな売り物の雑誌をよれよれにしたクソガキの頭を、 その隣で立ち読みしていた私が、 持ってた本でひっぱたいてやろうかと思った。 だから、複雑な心境の私にはわからん。 ただ、 よく、悪ガキを見ると、 「親の顔が見てみたいわ」というセリフがあるが、 私に言わせれば、 悪ガキを見れば、親の顔なんざ、見なくてもわかる。 悪さをするガキの顔は、お世辞でもかわいくない。 その親の顔が美形であったためしは、ない。
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