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怒りの買い取り
２０２３ １１月１８日
わたしの親戚の子にA子がいる。２０代だ。
彼女はトランスジェンダーで体は男だが、心は女。
彼女が高校生のころ、
わたしの家が彼女の通う高校にちかいからと居候した経緯がある。
が、卒業後、高校生活の物品が、そのまま、わたしの家にある。
しかも、さらに、たまにあそびにきては、なにかしら荷物をのこす。
あきらかに、わたしの家を倉庫がわりにしているのだ。
ことしの盆休み。以前からあったロングの冬服があったので、
「これ、あんたのでしょ？ もちかえって」といったら、
「これ、あたしのじゃない。しらなーい」と、すましていった。
タグをみるとLLサイズ。こんなおおきな女がいるかと、説明した。
それでも「しらなーい」と、彼女はとぼけた。
「よーしわかった。あんたの置いていったものみな処分するからね！」
そういって、わたしは彼女がおいていった衣服を売ることにした。
まずは彼女の喪服、ジャンパー、さきの冬の服を売ってやる。
車で３０分のところにある、衣料リサイクルショップに行った。
査定してもらう。喪服なら３０００円はいけるとおもった。
が、喪服は買い取り拒否された。
さらに冬の服は寝間着だという。これも拒否された。
のこったジャンパーのみの買取だ。ただし査定時間は３時間後だという。
しかたなく、いちど家に帰ることにした。
２時間後。査定がおえたという電話で呼ばれ、ふたたび車でむかった。
衣料の査定ははじめただ。
ブックオフでは１０００円の本が１００円で買い取りしてもらうことはある。
ジャンパーで５０００円ぐらいだから、５００円にはなるだろうとおもった。
が、査定結果は、３６円だった。
わが目をうたがった。３６０円のまちがいではないのか。
わたしはこの３６円を受け取るために往復１時間かけたのか。
おのれ・・・A子。それに、このリサイクルショップ・・・
ガソリン1ℓ１８０円のこの時期に、３６円。・・・ゆるさん！
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