怒りのいっしょに行動するな。

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私は母と姉と三人で氷見市の「ひみ番屋街」のフードコートで食事をしていたときの話だ。 そこは海鮮丼、ラーメン、アイス屋などいろんなお店でにぎわっていた。 しばらくして、 おばはん6人が私たちの隣にやってきて、4人席に陣取った。 足りない椅子はほかの席からもってきた。 こういうときのおばはんの行動というものは、あつかましい。 が、つつましく、が、あつかましく、しかしつつましく、ところがあつかましい。 まず、席順でもめる。 「あたしは隅っこでいいよ」「いやいやあたしは立ってるよ」 「あたしはあんたの隣でいいよ」と、ひともめしてから席に着く。 つぎに「なにか飲む?」 「いいよあたしは」「ねぇ、アイスクリームどう?」 「ソフトクリームもいいな」 ここでまた、なんの注文するかでもめる。 アイスクリームにした2人がアイス屋のカウンターに並ぶ。 すると、どうしたことか、 注文していないほかの4人も立ち上がり、 どやどやとアイス屋の前にやってきた。 どうやら、同じ行動をしなければいけないと思ったのだろうか。 二個のアイスクリームを買うために6人のおばはんがお店のカウンターを占めるので、 別の観光客がきて注文したくても、 おばはんたちの後ろで並んでいるのだ。 私はあきれてその様子を見ていた。 ここでふと、思い出した怒りがある。 それはスーパーでの買い物だ。 夕方4時ごろ。 この時間帯はこんでいて、レジ前はカートの客の列ができ通路をふさぐ。 ところが私のいる列の前をよく見ると、 一組の夫婦に、こども二人がひとつのカートといっしょに並んでいるのだ。 そこは旦那ひとりがカートについて、奥さんと子供二人は、 レジの奥のテーブルで待っていればいいじゃないかと思った。 まるで私たち家族は一心同体なのです、といわんばかりだ。 しかも腹が立つことに、 こどもが動き回れるスペースまでも作っているのだ。 こいつらは自分たちの後ろで、どれほどの人が列を作っているかも知らない。 こいつらさえいなければ、4人分縮むのに・・・ フードコートのおばはんといい、スーパーの家族といい、 「おまえら、そこの壁に並べーっ!」 と、どやしつけたら、さぞ気分がいいだろうと思う。
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