怒りの営業電話

2/2

22人が本棚に入れています
本棚に追加
/181ページ
母が「横文字ばかりで、なんだかよくわからない会社からだけど、電話だよ」 ということで、私が電話にでた。 相手は、インターネットのプロバイダー会社。声にして30代の男性だ。 あからさまに営業だとわかるので、 「営業であればお断りです」とクギをさした。 相手は、「いえ、お得なキャンペーンのお知らせがございまして、5分ほど・・・」 キャンペーンといっている時点で営業ではないか、と思ったが、 女のサガが出てしまい、「手短にお願いします」といってしまった。 すると、 まるでクレジットカード会社みたいに、 「これからの会話は、当社の今後の参考にさせていただきますので、 お客様の声を録音させていただきます」という前置きをいった。 正直に「クレームがついた際の証拠にしますから」といえばいいのにと思った。 内容は、当社ご利用のお客様に限り、テレビが、映画、ドラマ見放題。 それを見られる機器を送りますから、ぜひつないでご覧ください、というものだ。 すかさず「いりません」というと、 「キャンペーン期間中は無料なのです。お送りします。ご覧ください」 と相手は意外と引き下がらない。 しかも必ず「ありがとうございます」といってから話し出す。 あまりにも機器を送るとうるさいので、「ではどうぞ」と私はおれた。 「ただし、こちらからは手は付けませんけどね」と私は含み笑いをした。 ところが「いえ、必ずテレビにつなげていただいたうえで、 お気に召されませんでしたら、ご返却ください」 さらに「一定期間、おつなぎいただきませんと、手数料がかかる可能性があります」 これに私はカチンときた。 「一方的に機械を送って、強制的に私がテレビにつなげきゃいけないの?  そうしないと手数料がかかる、というのですね?」 電話相手は、手数料がかかるというおどしに私がビビると思ったらしい。 「この電話、録音してます、っていいましたね?  私はその機械いりません! 私はその機械いりません! でどうですか?」 さすがに電話の男性も、こんなバカ相手にできねぇって思ったに違いない。 「いえ、ご希望でなければ、お取消しも可能ですので・・・」 と、あくまでも自分の立場を守った。 私からすれば、こんなくだらない電話に10分以上もついやしたのが腹がたつ。
/181ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加