子供の騒ぎ声と、声を殺して鼻をすするのはどちらがいいか問題

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実は、子供はうるせー、という話は前から書きたかった。 が、エブリスタの読者が子持ちの主婦が多いので、 敵に回してはいけないとがまんしていた。 ところが、さすがの私も、 これはちょっとな・・・、という場面に出くわしたので、 書かずにはいられなかったのである。 その場面とは・・・ 先日の夜、私と母で外食に行った時のことである。 私と母は子供がうるさいところでは食事はしたくないので、 ガ〇トとか、サ〇ゼリヤは行きたくてもあえて行かない。 よって小さな居酒屋でひっそりと酒を飲んでいた。 そんなとき30歳前後の、二人の母親が3、4歳の子供を連れてやってきた。 子供は男の子、女の子の二人だ。 その二組の親子は私たちのすぐ後ろに座った。 そのとたん、 母親たちはしゃべりまくっていた。 すると、男の子がボクにも注目してよ、といわんばかりに、 空いている椅子に登ったり、降りたり、 ねー見て見て! と、親に声をかけたりし始めた。 当然のことながら、声をかけたけども、無視されたので、 男の子はますます声を大きくする。 ここでいつもの私なら、 「おまえらガ〇トに行けよ、ガ〇トに!」と言いたい。 ところが、「ちょっとぉ、うるさいでしょ!」 なんとその子の親が声を上げた。 私たちに気を遣ったのか、自分たちの会話を邪魔されたからなのか。 男の子をたしなめ、くどくど叱りはじめた。 私と母はやれやれと顔を見合わせ苦笑いをした。 子供の声がやみ、ふたたび親たちのしゃべくり声が聞こえてきたが、 しばらくして、鼻をすする音が聞こえてきた。 さきほどの男の子が座ったまま、うつむいて声を押し殺しているのが、 私の母の肩越しに見えた。 親たちのおしゃべりも落ち着いて、話が途切れ、鼻をすする音がよく聞こえる。 ときおり、貸し切りの部屋から10人ほどの若い女性のどっとした笑い声が入り、 ますます、その鼻をすする音がせつない。 ファミリーレストランでは子供を連れた親同士の食事風景はよく見るもの。 そのときの子供ってなんだろうね。 子供の役割。 にぎやかし、話題作りの小道具みたいだね。 子供が騒ぐのは嫌だが、それをこらえて鼻水をすする音を聞くのは、 なぜだろう。酒がにがい・・・。
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