スポーツ店にいったいなにしに来たのだ問題

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ある日曜日、せっかく長野市まできたのだから、 たまたま大型スポーツ店に寄った。そこでの話だ。 大型スポーツ店だけに、駐車場も大型で、パチンコ店なみの車の混みようだ。 当然、私の車は店舗の入り口から遠く離れたところに車を停め、 ほかの車をぬいながら、入口までたどり着いた。 そんなとき、高級外車が入口付近でじわじわと近づいてきた。 できるだけ、入口付近に車をとめられるスペースはないか、 スペースはないか、スペースはないか、ゆるゆると走る。 こういう車に乗るやつっていうのは、だいたい、サングラスをかけて、 服装も派手だ。日焼けしたおっさんだ。 外車の日焼けおっさんは、 オレ様の大事な車だ。雑魚車はさっさと移動しろよ、といわんばかりに、 サングラス越しでも苦々しい顔をしていた。 が、ふと思う。 どうして、スポーツ店に来てまで、楽したいのか? 遠くに車を停めて、そこから歩いて、スポーツ気分で店に入ればいいのにと思う。 それに、 見た目がスポーツに縁がないというボッテリおばさんもそうだ。 スポーツでダイエットしたいのなら、車を遠くに停めて、 スキップでもして痩せることに努めたらいいのに、と思う。 スーパーじゃあるまいし、 その店の入り口にそばに停めたい停めたいという意地汚さがよくわからない。 ついでに、話変わって。 佐久市の内山地区はコスモスで有名だ。 ただいまコスモス祭りでにぎわっているのだ。 みんな駐車場の案内看板の指示にしたがって、 イベント会場から離れた空き地に車を停めているのに、 えーっ? そんなとこから歩いていくのー? めんどくせー、といわんばかりに、 イベント会場前の、細い農道に車を置きやがった。 その車は品川ナンバーのポルシェだった。 こういうやつに限って、 ああ、いなかって、のんびりしてていいなー! と思うにきまっているのだ。 そんなポルシェなんて、農道から脱輪して横転してしまえばいいのだ。
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