飲食店ののれんはただの飾りかどうか問題

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以前、ラーメン屋の店長が、 「この前さぁ、閉店後に女二人の客がきて、 閉店なの? ていうから、閉店ですって、いったら、 ええー? ってぐずぐずして帰らないから、 もう、鍋の火を落としたものですから、っていっても、 まだ、ぐずぐずして、ええー? っていってやっと帰ったんだけどさぁ」 困るよなーこんな客……と、いっていたのを思い出した。 そのラーメン屋はのれんを出しっぱなしの店だった。 その客はのれんを見て、営業している目印と思ってお店に入ったのだが、 店長は、のれんは店の飾りだと思っている。 その店は、半年後につぶれた。 最近、こうした、のれんを出しているが、 「準備中」という店が増えているように思う。 私も、その店がやっているのか、やっていないのかわからない店は、 基本的に入らない。 「のれん」ってそんなもんなの?  寿司屋とかそば屋、和食の店は、のれんがあり、 老舗に限っては、きちんとのれんを出したり、しまったりしている。 最近のお店で不思議なのは、のれんが高いところについているとか、 のれんが固定されて、はずせないものもあるようだ。 小ぎれいな最近のオムライスだとかを売りにしている洋食のお店などは、 のれん固定式が多く、主人も若いのか、基本出しっぱなし、 汚れたらはずしているみたい。 のれんがあるから17時半ごろその店にいくと、 小さな看板に「営業時間:18時~22時」とあり、イラッとくる。 腹が立つのは、連れがいるからだ。 私が以前お昼に食べて、 ここおいしいよねー、と遅い時間だと混むから早めに来たのに 目の前で、つまづくとがっかりする。 車を停めて、歩いてここまで来たのに!  その昔、空き地で、 飼い犬に、ペットフードの骨を投げようとした。 うれしさいっぱいの犬は走り出す。 骨を投げるふりをして フェイントで反対方向に投げたりしたことがある。 その犬は死んでしまったが、ふと、思い出した。 悪いことをしてしまった。 いまさらながら、すまなかった。
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