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「…そうだわ、私も小さくなれば食べ物も少量で済むのよ」
シルキーユは名案とばかりにほくそ笑む。
「そうすれば家ももっと小さくして良いわね。いいこと尽くしじゃない。私に小さくされたあいつらも、感謝して欲しいくらいだわ」
シルキーユは自分に魔法をかけた。
身体はみるみる小さくなり、人形のサイズに。
シルキーユは家を小さくして余った木材で食べ物を作ろうと右手を翳した。
しかし、何も起こらなかった。
「どういうこと…!?」
もう一度やるが何も変わらない。
シルキーユは焦って別のことをしようと木のスプーンを食べ物に変換する魔法を使った。
するとそれはかろうじて成功したが、今まで感じたことのない疲労感が彼女を襲った。
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