第1章~何処へ~

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酔い潰れて寝てしまった私…。 目が覚めたら拓哉がきっと笑顔で私の目前に現れてくれる。 昨日の事は夢でも見ていたんだ。 そんなふうに思っていた私であったが、朝になって目が覚めて、ベットから起き上がり寝室を出てリビングに行くと、ソファの前にあるテーブルには、飲み散らかしたビールの空き缶が数本、それを見た私は。 (またやってしまった…) そんなふうに思いながら、空き缶を片付けながら。 (イライラするといつもだな…) そう私は思い空き缶を片付け終えると、私はスマホを手に取り、拓哉のスマホに電話をかけて見た…。 だが、現実は無情ともいえるのか、昨日と同様にコールはされずに、お決まりの女性の声が聞こえてくるだけだった。 「フッー」 と、ため息をついた私は、ホッペタを両手でパンパンと叩くと、浴室へと行きシャワーを浴びると、簡単な朝食を作って食べると、再びスマホを取り、会社に電話をかけて、体調不良で休む事を伝えた。 そして私は再びスマホの電話帳の中から、拓哉の妹である坂本美希のスマホに電話をかけていた。 コールが鳴り、しはらくして眠そうな声で、美希が電話にでた。 「美希ちゃんごめんね朝早くに」 と、私が謝ると、美希が眠そうな声で。 「どうしたの…朝早くに私は今日休みだからいいけど…由佳莉さん仕事じゃないの?」 と、美希は私に問いかけてきたので私は。 「仕事は休んだ仕事に行く気分じゃないから」 と、即答した後、更に私は続け。 「実は昨日ね…」 そう前置きした後、私は昨日の事を美希に全て話した上で、拓哉が美希の所に行っていないか、それとも実家に行っていないかを聞くと、美希は実家は聞いて見ないと、わからないけど美希の所にはきていない事を私に伝えた。 そして美希は、私から拓哉が行方知れずとなっていると聞き、一気に目が覚めたようで。 「今日これから何時もの喫茶店で待ち合わせしましょう」 と、美希は捲し立てるように、私に言い、私は即答で了解して電話を切った。
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