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電話を切った私は、すぐに支度すると待ち合わせ場所である、何時もの喫茶店へとでかけた。
私と美希は、拓哉と付き合いはじめて半月くらいした時に、拓哉に紹介されて会ったのが最初で、その後一週間くらい経った頃に、ショッピングを私が1人でしていると偶然、美希と会って話しが盛り上がり、LINEのIDを交換して、それからよく2人で会うようになり、待ち合わせ場所には、この喫茶店を利用していた。
私と美希は、この喫茶店の雰囲気が好きだった、それで待ち合わせ場所になったのである。
先に待ち合わせ場所の喫茶店に着いた私は、店員にミルクティーを注文して、後から1人来る事を伝えて、何時もの席へと座り、美希が来るのを待っていた。
しばらくして、店員がミルクティーを持ってくるのと同時くらいに美希がやって来て、美希は店員に。
「同じものを」
と、注文して席に腰を降ろすなり。
「私もさっきお兄ちゃんのスマホに電話かけたけど由佳莉の言うように繋がらないね。実家にも電話して見たけど実家にも行っていないみたい。こんな事は初めてだな」
そう言い、私も頷いた後。
「そうなの…」
と、言ってから私はミルクティーを一口のんでから更に。
「何か変な胸騒ぎがするのよ…」
そう私が、不安を覗かせながら言うと、美希が私の顔を覗き込みながら。
「浮気とかを心配してるの?」
と、私に問いかけて来たため、私は首を横に振りながら否定する。
「違う違う」
「そうだよね…お兄ちゃんが浮気するたまじゃないもんね」
と、美希はニコリと笑みを浮かべ言った。
そんな会話をしている中、店員がミルクティーを持って来て、美希の前に置き、美希はミルクティーを一口飲んでから。
「でもどうしたんだろうね…」
そう言いながら、美希も不安そうな表情を浮かべてから。
「家の両親にもお兄ちゃんと連絡が取れない事は伝えたけど…パパはまた何処かの史跡を見に行って見る事に夢中でスマホの電池が切れているのに気が付かないだけだろう…何て言うんだけど…由佳莉とのデートをスッポカスなんてあり得ないし…これからお兄ちゃんの家に行って見る?由佳莉さん合鍵持っているでしょ?」
と、美希が私に問いかけて来たため、私は頷き応じた。
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