黯然失色

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この場所では、自分の色を強調しなければ魑魅魍魎の群衆に色を奪われ、黒色に染まりきってしまう。 童女はそう感じ、必死に自分の色を吐き出そうと唸る。 が、無情にも、段々、と、黒一色に染められ、自身の信念が、蝋燭の儚い灯のように、揺れる。
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