1912人が本棚に入れています
本棚に追加
「お待たせしました、小栗さん!」
俺をこの会社に引っ張ってくれた
3つ上のイギリス時代の大学の先輩、
小栗桐吾さんと1階の玄関前で合流し
先輩の案内で
上手くて早いと言う食堂に連れて来てもらった。
「どうだ?淳」
彼は同じ会社と言っても、企画課の部長で
俺とはフロアも仕事でも絡みはない。
「まだわからないけど、でも大丈夫そうです」
仕事内容は、今までいた会社と同じだから
そんなに不安はない。
あるとすれば、以前の会社を辞めた原因とも言ってもいい
人間関係の方で・・・・・・
俺は、イギリスにいた以前の会社は
社員同士のいざこざに巻き込まれて辞めた。
辞める際に、たまたまイギリスに旅行で来て
偶然再会した小栗さんに愚痴ったのがきっかけで
俺はこの会社に入る事が出来た。
そろそろ、日本に帰ろうと思っていたタイミングだったし
全てがちょうど噛み合うタイミングだったようだ。
最初のコメントを投稿しよう!